目の病気からの頭痛は緑内障?

緑内障は目の病気ですが、頭痛が起こります。慢性と急性の緑内障では頭痛の痛みや症状が異なります。特に激しい頭痛は緑内障が原因であっても急性であり、救急治療が必要なのです。

緑内障とは

緑内障とは何らかの目の異常で眼圧が高くなる視神経の病気です。眼圧は房水という液体の流れで一定に保たれています。眼圧が高くなることで視神経が圧迫され視力が低下したり、視野が狭くなったりします。ただし緑内障はすべて眼圧が高いとは限らず、眼圧が正常であっても視神経に障害が出る正常眼圧緑内障というものもあります。緑内障の多くは慢性ですので、病状がかなり悪化しないかぎり病状の進行に気がつかないケースが多くあります。

緑内障と頭痛

緑内障には大きく分けて慢性と急性があります。頭痛だけに関して言えば、激しい頭痛が襲ってくる可能性が高いのは急性緑内障です。個人差がありますが、脳の病気ではないか?と疑うほどの激痛を感じる方もいらっしゃいます。慢性緑内障でも頭痛を感じることがありますが、その多くは視覚の異常から来るものと推測できますので、急性緑内障のように極端な頭痛ではなく、眼精疲労や緊張型頭痛のようになんとなく頭が重い感じから始まります。

以下、ご参考までに慢性、急性、先天性、続発性の緑内障についてまとめておきます。

慢性緑内障とは

慢性緑内障は何らかの理由で房水の流れが妨げられ眼圧が高くなりますが、病状悪化がかなり進行するまで自覚症状がありません。最初のうちは視野も異常を感じないのです。慢性緑内障が進行すると、めまい、肩こり、頭がスッキリしない感じの頭痛、視力低下や目が疲れやすいなどの症状が現れます。この段階で放置すると、やがて視神経を損傷し、視力を失うことになりかねません。

急性緑内障とは

急性緑内障の症状は側頭部の頭痛が激しくまた鼻から上のあたりに頭痛が生じ、くも膜下出血の痛みと似ていているほど激しい頭痛です。緑内障の中でも急性緑内障の率は少ないため、他の病気と間違われる場合があります。ただし急性緑内障は救急治療(主に2,3日以内に手術)が必要で、処置が遅れると視力障害だけでなく目が見えなくなる可能性もあります。急性緑内障でもっとも有名なものは隅角で遮断された房水が外へ排出されなくなる閉塞隅角緑内障です。

先天性緑内障とは

先天性緑内障にはいろいろなケースがありますが、最も有名なものは、先天的に隅角の形が正常ではないことが原因です。隅角により房水が外へ排出されないことで眼圧が高くなり緑内障を生じます。

続発性緑内障とは

ぶどう膜炎などの目の病気、目の外傷、糖尿病、薬の副作用などが原因で房水の流れに障害が生じます。これにより眼圧が一定に保つことができなくなることで視神経を圧迫し生じる緑内障です。

医師の診察を

急性、慢性、いずれにしましても、緑内障は一刻も早く、医師の診察を受けることが必要です。頭痛は病気のシグナルです。頭痛を止めれば病気が治るのではなく、頭痛の元となっている原因を治療してもらうようにしましょう。

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頭痛総合

何科で治療してもらえば良いのか迷いますので、症状を分類し、原因、病名、受診科などに総合的にまとめました。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など生命に危険が伴い緊急を要する頭痛から、その他疾病に起因する頭痛まで。

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美由紀

最近ダンスを習い始めました。
まだまだ初心者レベルで、人様にお見せできるほどのレベルではございませんが(笑)

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